2社間ファクタリングに依存する例

資金繰り

ここ最近、「2社間ファクタリング」を利用する会社をよく見かけます。

2社間ファクタリングとは、 自社の売掛金をファクタリング会社に売却して資金調達し、回収代行契約に基づき、自社で売掛金を回収し、ファクタリング会社に支払うというものです。

メリットは、売掛金の相手先に知られずに売掛金を売却し、資金化できる点です。
(信用低下、倒産の噂などの予防に)

問題は手数料の高さで、A社のケースでは、売掛金1000万円を資金化する10%の手数料を払っていました。

A社に入金されるのは10%の手数料を差し引いた900万円になります。 (1か月、年120%)

つまり、A社は資金繰りを回すためだけに1000万円の売掛金を900万円で安売りしたわけです。

最近は手数料の安いファクタリング(インターネット系)も登場しているので全てを否定はしませんが、この仕組みに依存すると会社の倒産リスクは高まります。

しかし、追い込まれた社長にはファクタリング会社が救世主に見えます。A社の社長は、明らかに冷静な計算ができていませんでした。

結局は資金繰りは行き詰まるので、一時利用のみにとどめてください

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アーク司法書士法人 代表社員 李永鍋

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