リスケや倒産に追い込まれる会社に共通する特徴は「借入金が多い」という点です。今も昔も、倒産するのは借金の多い会社です。
借金が増える主な理由は赤字が続くことです。
要するに「赤字で借金が膨らんだ会社が倒産する」ということです。赤字が倒産の原因であり、「借金は赤字の結果」です。
最近は運転資金の借換えが簡単にできるため、よほどおかしな粉飾決算を行った場合は別ですが、会社が突然死するケースは少ないです。 ほとんどの会社は、段階的に借入金が増え、財務内容を悪化させた後に倒産します。
財務内容悪化の段階を具体的に説明します。自分の会社がどの段階にあるか考えてみてください。
1 (資金不足による借入)
業績悪化や過大な設備投資で、資金が不足
銀行から運転資金や設備資金の融資を受け、借入が増加する
2 (返済増加)
長期借入金の返済負担で、資金繰りが悪くなる
返済負担を軽減するために「借換え融資」や「追加融資」を受ける
3 (過剰債務)
業績不振で、さらに借入が増え、過剰債務に陥る
銀行に経営計画書や資金繰り表を提出、銀行と協議しながら、経営改善、財務改善に取り組む
4 (融資否決)
銀行が新規融資に応じてくれない
リスケを申請する (この状況を放置 すると、現金を減らし倒産する)
5 (リスケ)
リスケを開始する
銀行に経営改善計画書を提出。リスケを更新しながら、経営改善に取り組む
6 (再建困難)
会社再建の見通しが立たない
資金繰りが回らない場合や赤字を解消できない場合、法人破産等に着手
