銀行への稟議に少しでもお役にたてればいいです
決算報告資料の作り方2
2 決算報告資料のコメント
・10期の売上高は「〇〇によって甲の売上が伸びたこと」「〇〇によって、1月から乙の売上が回復したこと」により、前期より 10%増収しました。
(売上の内訳は重要情報)
・売上総利益率の改善は〇〇によるものです。
今後も改善が期待できます
(銀行は売上総利益率の推移を確認します)
・〇〇費の見直し等により、販売管理費が約5百万円減額
(赤字や資金繰り改善に経費見直しは必須)
・以上の結果、経常利益と当期純利益の赤字幅が縮小しました。(銀行は赤字が減ったことを評価)
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コメントを書き込む際に気をつけたいのは、「売上高は前期比110% でした」というような、数字をなぞっただけの文章にしないことです。(見ればわかる)
銀行が求めているのは、「※新規受注先によって、この数字になった」という※(原因)の部分です。
原因を書くことで、銀行担当者は貸出稟議などの書類を作成しやすくなります。
①売上高
売上の内訳は、業績説明に欠かすことができない重要情報です。
内訳3〜5つ程度で、あまり細かくしなくていいです。
取引先、店舗、製品など説明しやすい区分で集計し、金額と構成比を記載します。
②売上総利益率
売上総利益を売上高で割った売上総利益率(粗利率)は、銀行も必ずチェックします。
要約PLに売上総利益率を記載し、文章で改善理由を述べます。銀行は、売上総利益率 (粗利率)の変動要因をとても重視しますので、大きく変動した場合は必ずその理由をコメントします。
③販売管理費
前期と比べて大きく増減した勘定科目があれば、その点をコメントします。コメント例では販売管理費の減少理由を書いてます、逆に増えている場合「将来に向けた投資」として説明できるかどうかが大事です。
銀行目線では販管費=経費であり、投資的な意味合いに見えません。
例えば、集客活動で広告宣伝費が増加した場合は、「〇〇による需要増加に備えて、集客を強化した」などと、前向きに伝えると印象がよくなります。
加えることで、数字だけでなく業績の背景や改善策が伝わり、銀行の担当者はより具体的な情報を得ることができます。銀行へのアピールには、数字だけでなく、その背景を明確にすることが重要です。
銀行目線では、多くの場合、販管費=経費であり、投資的な合いよく見えないからです。
例えば、採用活動で広告宣伝費が増加した場合は、「〇〇によい増加に備えて、採用を強化した」などと、前向きなニュアンスでと印象がよくなります。
④経常利益と当期純利益
銀行は本業の利益「営業利益」と「経常利益」 最終利益の「当期純利益」を確認します。
コメント例では経常利益と当期純利益について 「赤字幅が縮小した」と短いコメントをしました。
銀行に「売上回復」と「赤字幅縮小」の2点が伝わればいいです
コメントを加えることで、数字だけでなく業績の背景や改善策が伝わり、銀行の担当者はより具体的な情報を得ることができます。銀行へのアピールには、数字だけでなく、その背景を明確にしてください。
