資金繰りが悪化する大きな原因は、自社の管理不足です「資金不足の理由」、「資金不足状況」を確認しましょう。
売上が減少
サービスの品質が低下、ライバル店にシェアを奪われたなど理由はさまざまですが、売上が減少したら原因をすぐに特定し、回復を図らないと会社の存続も怪しくなってきます。
原因を内部要因と外部要因に分けて考えると改善策も考えやすいです。
内部要因としては、商品品質の低下や接客サービスなどの対応が良くないなどがありますが、これは仕入先の確認や社員教育の徹底とすぐに取り組めます。
外部要因としてはライバル店や、競合の商品・サービス、店舗であれば立地環境の変化などがあります。
対応に時間がかかるケースが多いので、同業の調査を行い、資金繰りを改善していく必要があります。
売掛金サイトが長期化
売上の回収はできるだけ短い方が良いですが実際は取引先との関係性もあり難しいところです。しかし回収サイトが長いほど資金繰り悪化します。
回収サイトの対応ルールを決めておく。
売上債権回転期間の計算式を活用し、〇日以内に回収をする。と、具体的な目標を立てるのも効果的です。
場合によっては回収サイトを短くする交渉も行いましょう。
クレジットカード、ファクタリングなどの利用もあります(高利、違法のファクタリングに注意)
過剰在庫
販売が好調な時は在庫が多くてもあまり問題ないですが、販売数が低下してきた場合に在庫超過となってしまうと管理費用だけではなく、買掛金が増えることで資金繰り悪化に繋がります。
販売数が落ち込み在庫が増えても、いつか売れるとと考えがちです。販売数の傾向を予測し処分してください。
急な売上増加
急激に売上が上がった場合も資金繰りが苦しくなります。売上が伸びた場合、仕入資金も増えるためです。大幅な売上上昇に対応するために社員の残業代や、アルバイト・パートなどの人出を補うための資金も必要となるため資金繰りが苦しくなります。
売上増加は良いことですが、現状で対応できる製造数、販売数などを把握しておくことも大切です。新しい案件を提案されても仕入資金や社員数を踏まえて、計画的な業務計画を立てたうえで請け負いましょう。
借入金の増額
返済可能額を超えてしまうと資金不足となります。具体的には会社の年間返済額が「税引き後純利益+減価償却費」を超えると資金不足となります。
新店舗等の拡大や設備投資も重要ですが、毎月の返済可能額をしっかり計算して事業計画を立てた上で借入を行いましょう。
そもそも借金返すために借金してるようでは事業と言えないです。
資金繰り悪化の原因を大きく5つ挙げてみました。
資金繰り悪化を防ぐには、毎月の売上推移やキャッシュフローを毎月チェックし売上減少などの予兆に、いち早く気付く仕組みにしておくことが重要です。
(社長の一番重要な仕事です。)
今回上げてみた資金繰り悪化の原因を参考に会社の資金状態を見直すところから始めてみてください。
まとめ
資金繰りが苦しいいときは問題を正確に把握する。
資金繰りが苦しいときは早めに対処しましょう。
資金繰りの改善には資金繰り表が効果的。
