1) 資金繰りの短期的な目標
倒産の原因は、資金繰りが破綻することにあります。
倒産を回避するための短期的な目標として、資金繰りの破綻を回避する方法を考えればいいです。
資金繰り破綻を回避するには、入金を増やし、支払を減らすことになります。
入金を増やす方法として、まず最初に売上を増やすことです。売上を増やせば、入金額も増えます。
しかし、資金繰り破綻が迫っ た段階で、売上を増やすことは困難です。
売上高は、地道な営業活動や、商品開発によって増加することが多く、短期的に増やそうとすると無理が生じます。
また、売上に先立ち、仕入や外注費の支払が生じることが多いことから、売上を急激に増やすと仕入や外注費も増え、しかもその支払が先に生じるので、かえって資金繰りが厳しくなることもあります。
したがって、目前に迫った資金繰り破綻を回避するために売上を増やすということは困難ですし、注意が必要です。
ほかに、短期的に入金を増やす方法として、借入れをする、助成金を受ける。 資産を売却する等もあります。
また、売掛金の入金サイトを早めてもらうこと も、短期的に入金を増やす方法として挙げられます。
次に、支出を減らす方法としては、経費削減が代表的なものとして挙げらます
ほかにも、金融機関への返済を止める、取引業者への支払のサイトをばしてもらう、分割で支払ういう方法も、短期的に支出を減らす方法として挙げられます。
