事業再生するために重要なこととして、次の点があります。
1.親族・友人などからの借入金や保証人となってもらっての借入金については支払う。
2.連鎖倒産しないよう、取引先に対して支払う。
3.従業員の給与を支払う。
倒産をした後に再起を図る場合、現在と同じ仕事をしていく可能性が大きいです。どの業種でもコミュニティは大きくないので、中小の取引先に迷惑をかけないようにするべきです。
新たに事業を開始する場合に大切なのは既存の取引先です。
同業者で働かせてもらうこともあります。付き合いが継続するであろうことを考えれば当然なことです。
- 現状を認識し、倒産と向き合う。
新たに生きていくためには、倒産ときちんと向き合うことが必要になります。督促や支払いなど一時的にはつらいこともありますが、事業再生を果たすためには決して逃げ出さないでください。
その姿がやがて信用となり、応援に変わります。
5 会社を売る際の流れと手続
会社売却には通常、半年から1年程度時間がかかります。売却準備から完了に至るまで、次の手続きを踏むことになります。
準備
会社売却の準備段階では、次の手続きが必要になります。
・会社売却を行う目的の明確化および優先順位の決定(金銭、会社の存続、雇用維持など)
・会社売却条件の決定
・M&A仲介業者等の選定および相談
・M&A仲介業者等との契約締結(機密保持契約およびアドバイザリー契約)
・書類の提出など(財務諸表、各種契約書など)
・自社価格の算定
交渉
・候補企業の選定および打診
・トップ面談および双方のすり合わせ(経営に関する価値観や譲渡後の方向性など)
・売却先との交渉(売却後の経営者・役員・従業員の処遇など)
・基本合意書(成約までのルールなど)の締結
・買収側の税理士や弁護士によるデューデリジェンス(売却企業の調査)
最終
・最終契約書(条件・契約内容など)の締結および決済
・従業員・取引先への説明会の開催
・経営者が残り引き継ぎを行う
