現金が減る主原因は、「赤字」「投資」「借入金返済」の3つです。 このうち「赤字」と「投資」 による現金の減少額はキャッシュフロー 計算書を作らないとわかりませんが。「借入返済」は借入残高をみればわかります。
そこで、現金と借入金を見比べることによって、現金の増減理由を考えます。
参考ケース、現金を22百万円減らして、借入金20百万円返済。 差額の2百万円は「赤字」か「投資」に使ったことになります。
決算書を読む際、現金と借入金をセットにするのは、資金繰りの改善としては基本です。
もし目の前で、直近2~3期の決算書を下記例のように読んで問題点を指摘してきたら、そのコンサルタントや銀行員は「基本ができてる」 と考えていいです。
決算書から会社の危険度を把握するのに、下記例は実践的な読み方だからです。
コンサルタント、銀行員の読み方
借入金が減り現金が減少
前々期 現預金 32 借入金 180
前期 現預金 15 借入金 170
当期 現預金 10 借入金 160
現預金−22 借入金−20
借入金の返済によって 資金繰りが悪化
リスケすれば資金繰りは改善
借入金が増え現金が減少
前々期 現預金 70 借入金 160
前期 現預金 50 借入金 170
当期 現預金 30 借入金 180
現預金−40 借入金+20
何かに多額の資金を 使っており要注意
