1円譲渡では、赤字で債務超過になっている会社が対象となるケースが多いです。
経営不振の会社は資金ショートしてるので、新たな設備投資をする場合、資金調達が必要となります。
オーナー(株主)の立場で考えてみると、廃業の場合、従業員の雇用や取引先に迷惑をかける可能性があります。
そこで、タダでもいいので会社を買い取ってほしいと思ってます。会社が残っていれば再生する可能性があるので、従業員の雇用や取引先が守られる可能性は十分にあります。
アーク司法書士法人も負債が数億円の会社を1円で譲渡する案件に関与したことがあります。また、売却額10万円のM&Aがありました。
1円でも株価がついていることは良いことです。
譲渡会社には数億円という借入金があったはずなので、借入金を考慮すると実際には数億円で譲渡したことになります。
つまり、買い手としては、借入金と同等の価値があると判断したということになります。
