「後継者不在」に悩む中小企業が増加傾向

M&A

事業規模が小さいM&A、「スモールM&A」拡大しつつあります。取引金額では、1,000万円から1億円程度、従業員規模で30名以下というのが目安です。仲介市場も以下の理由から注目を浴びています。

①後継者不足

「後継者不足」が挙げられます。中小企業庁の調査によると、2000年に約9割あった親族内承継は減少し、直近の調査では4割を切っています。赤字会社を継ぐのも、黒字会社を継ぐのもメリットがないと判断しているからです。親のしがらみや借金を背負うのであれば、自分のしたいことする方が幸せです。

②法改正、制度の変化や外部環境の変化

「法改正」の影響によるコスト高などの理由で売却するケースも増加中です。業界例でいえば、人材派遣、介護、運輸、調剤薬局などです。逆に、許認可申請が厳しくなった金融関連事業等では、売上がゼロでも高値で売買されるケースもあります。「競争の激化」も多い理由ですが、モノをつくれば売れた時代を経験した経営者自身が進化を拒んでいるケースも多く、世代交代の必要性を感じます。

③経営に疲れた

「経営に疲れた」という本音です。創業社長は突破力がある代わりに、安定期に入ると他の事業に目移りしがちです。

また、事業を始めたものの「実は社長業が向いていなかった」ことに気づき悩んでいる経営者も多いです。赤字や債務超過などで常に資金繰りに追われ、疲れる経営者も多いです。

④事業を新規で開業しない発想

事業が新規でなければいけない理由はありません。中古不動産のリノベーションのように、手直しすれば生き返る事業や会社・事業はたくさんあります。事業は創るものではなく、買って伸ばすもの。そんな新たな常識が生まれつつあります。時間を短縮し、事業投資リスクを軽減する手段として、スモールM&Aを活用してください。

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アーク司法書士法人 代表社員 李永鍋

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