デメリット
パチンコ店の売り手のデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
【パチンコ店の売り手のデメリット】
- 1税金の支払いが発生する
- 2引き継ぎの手続きが難しい場合がある
- 3売却後に経営状態が悪化する可能性がある
- 4従業員や常連が流出する可能性がある
1.税金の支払いが発生する
パチンコ店の事業を売却をした売り手は、M&Aによる売却の対価を得る代わりに税金の支払いが生じます。
M&Aの手法や譲渡対象、売り手が法人なのか個人なのかによって、税金の種類や税率は異なります。
法人税や譲渡所得税など、譲渡益に対する税金が発生します。事業承継税制の適用なども考慮する必要があります。
2.引き継ぎの手続きが難しい場合がある
パチンコ店の事業売却の際には、譲渡する事業に関連する債権や債務に関して個別に契約関係を引き継ぐ必要があるため、手続きが複雑で難しい場合があります。
引継ぎができない権利・義務に関しては、買い手側が改めて取得しなければならないため、スケジュールをしっかり立てておかなければ、引継ぎ後の事業運営に影響がでる可能性もあります。
3.売却後に経営状態が悪化する可能性がある
パチンコ店の事業売却においては、売却後に買い手である新オーナーの経営スタイルが合わず、経営状態が悪化してしまうリスクもあります。
そのパチンコ店を気に入って来客していた常連客などの特性によっては、買い手である新オーナーの資金力を活かした経営方針がマッチしないケースもあります。
このような場合には、一時的に客離れが進んで売上や粗利が減少して、経営状態が悪化してしまう可能性も考えられます。
4.従業員や常連が流出する可能性がある
パチンコ店の事業売却の際には、従業員や常連客が流出してしまうリスクがあります。
パチンコ店の事業売却により、パチンコ店を取得した新オーナーの経営方針を受け入れられない従業員が退職してしまうリスクも内在しています。
新オーナーのホール運営に関する営業方針やサービスなどが気に入らない常連客が離れてしまう可能性もあります。
※注意
3,4は資本提携などの場合の売り手のリスクで、売却後、関与なしの場合は買い手のリスクです。
