資金繰り改善と第二会社方式

第二会社

第二会社方式は、会社が経営危機に陥った際に、その中の黒字事業を新会社に移し、赤字事業は旧会社に残すことで、事業の再生を図る手法です。

資金繰り改善

  • 債務整理: 新会社には、旧会社の債務が引継がれないため(資産分だけ引継ぐ場合も有り)、債務負担が軽減され資金繰りの改善に効果的です。
  • 事業の集中: 健全な事業に経営資源を集中できるため、収益性が向上し、結果的に資金繰りが改善される可能性があります。
  • 事業再生の加速: 迅速に事業再生を進めることができるため、早期の資金繰り改善が期待できます。

資金繰り改善が期待できるケース

  • 一部の事業が黒字: 会社全体としては赤字でも、一部の事業が黒字であれば、その事業を分離することで、黒字事業に集中し、資金繰りを改善することができます。
  • 多角化: 多角化が進みすぎて、経営管理が難しくなっている場合、本業に集中することで、経営効率化を図り、資金繰りを改善することができます。

資金繰り改善が難しいケース

  • 全ての事業が赤字: 全ての事業が赤字の場合、第二会社方式だけでは、根本的な資金繰り改善は難しい場合があります。(この場合は事業再生ではなく廃業か売却)
  • 債権者との協議が不調: 債権者との協議が不調に終わり、債務整理がスムーズに進まない場合、資金繰り改善が遅れる可能性があります。

注意点

第二会社方式は、必ずしも全ての会社に有効な手段ではありません。

金融機関の理解や会社の状況によって、効果は異なります。また、法的な手続きが複雑であり、専門家のアドバイスが必要となる場合もあります。

資金繰りに問題を抱えている場合は、まずは専門家にご相談ください。

お問合せ
0120-777-123
https://arc-ma.jp/

アーク司法書士法人 代表社員 李永鍋

お問い合わせフォームはこちら