売上1億超、キャッシュフロー毎月100万円の赤字・・・

事業再生

 株式会社Fは、コロナ融資を受けて、資金繰りをしていました。「返済と運転資金で月100万円も持ち出してる」とのこと。

 もし自分が、資金繰りでこのような状況に陥ってしまったらどうするか?

◆どうしても「現状維持」を選んでしまう 

 多くの社長は、このような状況に陥った時、どうしても思考停止に陥りがちです。すぐに他の資金調達を実行するか、毎月赤字の事業はすぐに廃業した方が良いと分かっていても、実際の当事者になるとなかなかできません。  

 廃業するにも、従業員の生活や費用が必要で「やめるるにやめれない」という事情もありますが、そもそも行動に移せなくなってます。

 最初はウルトラCの解決策を探したり、同業者に相談したりもするのですが、それでも解決が不可能だと知ると、考えることを止めてしまいます。

 そして、多くの場合、「現状維持」を選んでしまいます。心理学の実験でも脳科学でも、「現状維持」を選びやすいということです。  

 「何かを失うことが、不安で」その気持ちを克服するのは容易ではないでしょう。

◆現状維持を選ばなかった株式会社F

 しかし、株式会社Fは、「現状維持」を選ぶことはしませんでした。ウルトラCの解決策が無いと分かっても、1つづつ行動し続けました。  

 毎月キャッシュを垂れ流す中、金融機関に「追加融資は無理」と言われる始末。資金はどんどん底を付いてきます。

 それでも、必死に行動をし続けます。アドバイスを素直に受け、実行します。少しづつですが、資金繰りが改善していきました。

◆死ぬまで保留する

 人間は危機に直面した時、「前進」、「後退」の他に、「立ち止まる」タイプがいると言います。事業においては、「立ち止まるタイプ」が多いようです。

 決断できずにジリ貧になってしまう人も多いようです。 いわゆる先送りです。問題を先送りし、今をやりすごす。

 自分で決めることができなくなり、時が経つのを待ってやり過ごすか、他者に身を委ねてしまうんです。

 これでは、本当の勝負はできません。危機に直面した時こそ「現状維持」を打破することが大切です。  

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アーク司法書士法人 代表社員 李永鍋

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