資金使途とは別のことに融資金を使うことを「資金使途違反」といいます。
信用保証協会は資金使途違反に対し常に厳しく、一度でも違反した会社は保証審査が通らなくなります。
「設備資金」で予定した設備を購入せず、運転資金等に使っていれば重大な資金使途違反とみなされます。
設備資金はチェックが行われ「融資実行前に購入」「設備が変更になった」 等でも資金使途違反になります。
また「運転資金」として借りた資金を、金融商品の購入に使っていたり、社長や関係会社に又貸ししている場合も、資金使途違反になるので注意が必要です。
資金使途違反は決算書で判明します。チェックが入りやすいのは、 保証付融資の流用を意味する「貸付金の増加」です。
貸付金を計上して いる会社は、回収計画を立てて減少させていくことが重要です。
なお、保証付きで借りた資金について、それを貸し出した銀行の既存プロパー融資の返済に充てる「旧債振替」も資金使途違反として禁止されています。
旧債振替が判明すると、保証協会の保証が外れる「保証 免責」となり、銀行としては大失態となります。
