「借りたものは返す」があたりまえですが

李永鍋(リヨンファ)コラム

「借りたものは返す」があたりまえですが

資金繰りが行き詰まると、いつも借金のことしか考えられなくなります。手形の決済日や返済日が月に何度もやってきて、とりあえず、返済を乗り切ることで頭がいっぱいになります。

社長によっては仕事や人間関係に深刻な影響を与えることもあります。
人としての常識で「借りたものは返す」と子供の頃から教えられている人が大半でしょう、そう思うのは正しい考えです。

しかし、資金繰りについては一旦、借りたから返さなければならないという思い込みを捨てるということです。

まずは現状を把握して、支払いの優先順位を見直す必要があります。

自分だけで考えるのではなく、専門家に相談する

以前は、弁護士や司法書士というと簡単には事務所に行けないくらい敷居の高いものでした。最近では無料相談などで気軽に連絡することが可能になっています。

「とりあえず相談だけでもいいですよ」という事務所も増えています。自分だけでは冷静に判断できないことも専門知識のある法律家であれば正しく現状を分析して、これからの具体的に行動すべきことを教えてくれます。

数年も資金繰りで悩んでた経営者が、たった1回の相談で不安が減ることもあるのです。

自分の考え方を知り、繰り返さない

法律専門家からのアドバイスを受けて、現状を改善したりすることができたら、同時に知っておくべきことは「繰り返さないか」を考えることです。資金繰りが悪くなるのは、その原因となる行動パターンがあります。

支払いしないと差押えがくる、なんとなく悪いことが起こりそう、事務所に来て財産を持って行かれる、経理担当なのに社長にお金の話ができない、など、原因となる行動を見つけ、改善しなければ現状の支払いだけしても問題の根本的解決にならないことも多いのです。

借金を借金で返すのは解決どころか、問題を余計に悪くします。

自分の考え方を良い方向に向けるためには、事実をしっかりと受けとめることが必要です。

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アーク司法書士法人 代表社員 李永鍋

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