経営者がなかなかリスケしない理由を聞くと大きく2つ上がってきます。
- 新規借入ができなくなる
- 事業が継続できなくなる(そんなことありません)
まず「新規借入ができなくなる」
リスケすると取引銀行からの新規融資が出来なくなります。今ある「自己資金」にて再生を行っていくことになります。
問題なのはリスケしなくても、もうすでに新規借入ができないのではないかということです。
「返済をしていれば、また融資をしてくれる」と思い込み、「今の財務内容ではたとえ返済を続ても、新規融資は出ない」会社が多いです。
リスケとは「返済しない」のではなく、「返済方法を変更する」ことです。
金融機関に新規融資を断られたら?
コロナ特別融資を借りた方も多いと思います。コロナが長期化するなかで「2回目」の融資を断られた場合は「新規融資は無理です」と金融機関は意思表示しているので、躊躇なくリスケの選択をしてください。
今はまだ手元にお金があるから返済を続けたいと思う経営者もいますが、新規融資が出ないのであれば考え方を変える必要があります。
新規融資を断られたら、「今の借入返済負担をなくし、会社を再生させるため時間を作る」ことです。
新規融資を断られたからといって「破産」や「清算」などすぐ選ぶ必要はありません。
大切なのは「家族・社員・取引先」を守ることです。リスケはあくまで再生の手段のひとつです。
経営者の思い込みで再生の機会を逃すことがないようにしてください。
アーク司法書士法人
代表社員 李 永鍋(リ ヨンファ)
